福島市の洗面詰まり

吾妻連峰を擁し、残雪が残るころ市街地からの眺めはまるで雪うさぎとも言われる大自然の姿と、先の東日本大震災の際には大きな苦痛の中にも温かさを実感する事が大きかった福島市の人々。 福島県の福島市と言えば未だ復興半ばのエリアも多く、あの悪魔のような惨劇から一歩づつではありますが、復興への歩みを歩きだしている福島の人の強さを毎日目の当たりにしております。

私はこの地域で、水回り設備で起きたトラブル解決をさせて頂いておりますが、仕事をしている上では大切な人の思いを実感する事も少なくありません。 復興にて建てられた新築の住宅、被害を受けても辛うじてご無事であった御住宅、そしてそこにお住いのご家族の思いはどのご家庭でも様々な物語がある事を仕事を通して拝見してきました。

今回曽根田町にお住いのお客様よりご連絡頂いたのも、洗面の詰まりが起きたから解消してほしいとのご依頼を受け早速現場へお伺いさせて頂きました。 ご自宅にお伺いしお出迎えしてくれた奥様と娘さん二人の案内を受けて、詰まりのおきた洗面台を確認した上で料金説明を行わせて頂くと同時にお話の中で震災当時お話をお伺いしました。

当時御存命だったご主人のお父上の築50年のご自宅に、混乱する中何とか仙台から避難してきたご主人と奥様と生まれたばかりの娘さんにとってはようやく落ち着ける場所になったとのお話。 当時娘さんは生まれたばかりで、生活用品が何もない中、せめて温かさだけでもとこの洗面台にお湯を張り、汚れた体を洗った時のお話は同じ地域に住む私にとっても、胸を打つ一つのドラマでした

それ以来、ご自宅はリフォームをされたそうですがこの洗面台は娘さんにとっても思い入れのある洗面台の為、余程破損しない限り使い続けたいとの事でつまりを確認させて頂いたのですが、水は流れるのですが流れは悪い状態。 一度洗面台収納下側を見ると、排水管が錆で青く変色していたので一度S字トラップをバラして確認してみました。

外した配管内を確認すると、やはり錆が発生し配管の内径が狭くなっており、他の接続部も錆が起きていたので奥様にご検討いただき、現在では当たり前となっている樹脂製配管へ交換とさせて頂きました。 S字管を外している最中にも内部より錆が落ちて来ていたので、時間の問題だったのは事実と言えどリフォームされ他は新しいのに年季の入った洗面台の理由を聞けるのは、まさにこの仕事に従事していなければ聞けなかった家族の歴史です。

今後も福島県福島市にお住いのお客様の力強さに負けない様、この地で踏ん張っているお客様の支えになれるように私も復興に一役役に立てればと考えております。 もしトラブルが起きた際は、24時間、365日対応させて頂きますのでお気軽にお電話頂ければ幸いです。