福島県の二本松市といえば、古くは福島県を代表とする城下町の一つで今でも数多くの観光名所が残り、とりわけ中でも有名なのが日本の100名城にも選出されている二本松城や、その旧城下町は菊の城下町とも呼ばれています。 市のシンボルとなっている安達太良山と、福島、宮城にかかり流れる阿武隈川は、私を含めこのエリアに住む方々にとってはなくてはならない存在であり、古くから栄えた城下の風情を今も味わえるのも二本松市ならではといえます。

幸い福島県の中でも内陸を通る中通りの北側に位置するため、震災当時は津波被害はありませんでしたが家屋の倒壊等もあり、今も福島県全域では震災の爪痕が残るのは間違いありませんが、たくましく生き抜く福島の人間として私も水回りのトラブル対処に日夜作業を行っております。

震災後ご自宅を直されている方や新築をされる方も多いのですが、今回そんな福島県の二本松市で行った台所の詰まり解消案件も震災によってリフォームを行われたお客様のご自宅でした。 お電話の際に赤ちゃん用のほ乳瓶のパーツを台所で消毒中に間違って流してしまい、中で詰まってしまい取れなくなったとのご連絡で、排水も詰まりのおかげで満足に流れないというご依頼です。

お伺いした時間はお昼すぎでしたが、生まれたばかりの男の子をあやしながらの奥様と、奥様のお母様に出迎えていただき料金や手順を説明させていただきました。 どうやら産後の奥様が、お一人暮らしのお母様のところで安定するまでお住まいとのことでしたが、残念ながら若奥様の旦那さんしか男手もなく当社をご利用とのことでした。

現場を確認するとたしかに詰まりで排水の流れは悪くなっているものの、全く流れない状態ではなかったのでまずは上から状況を確認することに。 そして最下層のワントラップを外し、確認したところ本来なら外側から内側に水が流れる仕組みが、ほ乳瓶のゴムにより内側への水の流れをまるで弁のように止めており軽い詰まりが発生していたのです。

比較的簡単な内容で作業は終わりましたが肝心のほ乳瓶のゴムは汚れがかなり付着しており、新生児のお子様にはいくら消毒しても抵抗があるとの事で真新しいほ乳瓶は廃棄されるとの事。 実際我が家も震災後に子供が生まれ、その嬉しさを再度思い出した現場でしたが我々も変わらず強く生きていかねばと改めて実感させられた現場でした。