水道修理屋の仕事は大変ですがとてもやりがいがあります。一期一会の出会いと作業が毎日待っている所が醍醐味ですね。今日は福島県の本宮市で洗濯の水漏れにお困りのお客さまのお宅での修理でした。本宮市と言えば福島県内ですみよさランキングで堂々の1位を10年以上維持していると、この間高校の同窓会で本宮市の職員の同級生が言っていました。車で走っているだけじゃその理由は全く分からない感じでした。
アパートとか団地とかそういうのは全く見当たらなくて一戸建ての大きな家が確かに多いように思えました。庭も広くて手入れも行き届いているような家ばかりでした。お金持ちが多いから財政が潤っているから福祉にもお金が行きわたってるとかそんな感じなのかな?なんて考えながらお客さまのお宅に向かいました。
お客様のお宅はそんなに大きな家ではありませんでした。それでその辺りでは逆に目立っている感じでした。入口に近づくとニャーニャーと猫の鳴き声が聴こえて来ました。すると、その瞬間シュッと自分の前を黒い影が通り過ぎました。塀を見上げると黒猫が見下ろしていました。「お待ちしていました」と猫を抱いた中年男性が出て来ました。
電話をくれたご主人に違いないと思いました。「女房が留守で片付けもなにも出来なくてすみません」と話されました。
お客様はお電話では蛇口から水がじわじわ漏れてきていると話されていましたが、まずは蛇口と給水ホースをつなぐパーツ、ニップルの4本のネジを絞め直してみることにしました。この場合この箇所からの水漏れが一番多いからです。しっかり絞めて再び蛇口を開けると水が出なかったのでここが原因と分かりました。どこから水漏れしているかは素人が判断するのは難しいものですが私たちは直観で分かる場合が殆どです。ネジも緩んでいましたがニップルの劣化の可能性もあるので新しいものと交換して作業終了となりました。
作業中も猫が知らない私が気になる様子でを近づいたり離れたり落ち着かない様子でした。毛の長いペットを飼っているお宅ではよく排水溝に毛が溜まっている場合があるので見てみましょうかと提案してみましたが奥さんがいないのでやめておくという事でした。掃除機で水を吸い取りさらに拭いたのでピカピカになって自分もびっくりでした。お客様は「旅行中の奥さんに怒られないですむ」と笑っておられました。