玩具がトイレトラブルに

「子どもが間違っておもちゃをトイレに流してしまったようなのですが」。主婦のお客様からそのようなお電話をいただき、早速お宅に駆け付けました。場所は会津田島駅からそれほど離れていない会津町田島の住宅です。 トイレ詰まりの原因をお伺いすると、幼稚園児のお子さまが小さなフィギュアのようなものを便器に落として、そのまま流してしまったとのことでした。

通常のトイレ詰まりであれば、ワイヤーブラシなどを使って異物を砕いて解消することができ、作業は短時間で済むのですが、おもちゃとなると、きっちりはまっている場合は単純な作業では困難です。確認のためワイヤーを送り込んでみたところ、やはり固形物に突き当たってしまうので、便器の取り外しが必要と判断しました。 お客様に取り外し作業になる旨のお話をしたところ、ご了解をいただけました。幸い当日は祝日で幼稚園もお休みなので、時間の余裕があるとのお話でした。

作業はまず水が出ないようにしなければなりません。ドライバーを使って止水栓をしめてから開始します。 次に給水管を取り外しますが、この時に部品を内部に落とさないように、慎重な作業を要します。 そして、元栓をしめるだけでなく、便器に残っている水もポンプで抜き取る作業が必要です。 抜き取ったら便器を外します。

便器は陶器製ですので、落としたりぶつけたりして割ってしまうと大変なことになります。新しく便器を取り寄せないといけなくなってしまいますし、当然しばらくの間はトイレが使えませんので、お客様にはかなりのご迷惑をかけてしまいます。 取り外して中の詳細がわかりましたが、やはりお客様が説明された通り、おもちゃがちょうどカーブする部分にかっちりはまっていました。水を流した時の圧力でたまたま大きさが合っていたため、固定されてしまったのでしょう。

おもちゃを回収して、衛生のためアルコールクリーナーで綺麗に洗浄してからお返ししたら大変喜んでもらえました。 あとは元に戻す作業をして無事終了しました。お客様からは「けっこう手間のかかる作業なんですね。やっぱり業者さんにお願いしてよかったです。お休みの日に来ていただいてありがとうございまし」と感謝の言葉をいただきました。「いえ、トラブルに休みはありませんので、またなにかあったらお電話ください」と申し上げて、お客様宅をあとにしました。