洗濯機のスイッチを押したら、床一面に水が溢れてしまった…このような災難に見舞われると、何から手を付けてよいか分からなくなってしまうものです。まさかの水道トラブルが起こったときは、ご自分で何とかしようと思うより「その道のプロ」に任せる方が、事態の悪化を防げることもあります。
今回は富岡町で洗濯機の水漏れを修理したケースを、ご紹介していきます。 東日本大震災を受けて、大きな被害にあった福島県の富岡町。地震が起きた直後は原発の影響もあり、富岡町の至る所で避難指示がかけられていました。平成29年の春にこれらの指示が解除されてからは、県外に避難していた住民の方たちが少しずつ富岡町に戻ってきています。
仕事柄、水道の修理や点検で富岡町を訪れることも多いのですが、日を追うごとに新しい建物や灯りが増えていくのを目の当りにし「街が生まれ変わっている」実感を大きく感じています。 復興真っただ中の富岡町に住むお客様から「洗濯機の水漏れが起こっているので、修理に来て欲しい」とご連絡をもらいました。ちょうど町内のパトロールをしていたこともあり、出先の車でお客さまのご自宅に向かうことに。
ご指定された一軒家のご住所に急行します。 迎え入れてくれたのは4人家族の、30代のご夫婦のお客さま。避難指示が解除されたあと、慣れ親しんだお住まいに戻ってこられたそうです。「家族4人分の洗濯物を詰め込んだら、床一面水たまりが出来てしまって…」と奥さまがご説明。さっそく洗濯機をチェックしてみると、給水ホースと蛇口をつなぐニップルと呼ばれる箇所にゆるみがあるのが分かりました。
ニップルは洗濯機の振動や揺れなどで外れやすく、損傷を受けやすい箇所。 いくつかの亀裂も入っていたので、念のため新しいニップルと交換させてもらいました。器具を交換し水を流してみると、今度は水漏れなく洗濯機を動かすことができました。「小さい子がいるので、とても助かります。ありがとうございます」ご主人の満面の笑みに送られて、こちらも気持ちがほっと和やかになりました。