台所のSOS

いつものようにキッチンに立ち、水を流そうとしたら排水溝の所で水がキュルキュルと詰まってしまった…。このような残念なケースに陥って、困ってしまった経験はありませんか?お風呂や洗面台に続き、自宅の水道トラブルでよく見られるのが台所詰まりのケースです。

自分であれこれ試してみても上手くいかず、さじを投げてしまう事の多い箇所です。
今回そんな台所詰まりのSOSを頂いたのは、富岡町に住むお客さま。築15年の中古住宅を買い取り、3年前からご夫婦でお住まいになっているそうです。

トラブルになっているのは3階建て住宅の、2階部分のキッチン。シンクに水を流そうと思っても、排水溝に水がスルスル流れていかない状態になっているそうです。「家内は料理が趣味なようなもんで、大変ショックを受けています。早いうちに直してもらえませんか?」50代とおぼしきご主人から、早期に直して欲しいとご依頼を受けました。早速準備をして、富岡町のお住まいに急行します。

トラブルの火種になっている台所を拝見したところ、確かに水がスムーズに流れない状態。水を流そうと思ってもキューという鈍い音がして、水が押し戻されるような感覚がします。台所詰まりが起こる場合、排水溝のパイプの奥に問題が隠れているケースが多いもの。

業務用のライトでパイプの奥を照らしながら、パイプ内に何かが詰まっていないか注意深く見ていきます。奥の奥までよくチェックしたところ、排水溝の内部に多量の油が詰まっているのが分かりました。家庭でよく使われる天ぷら油は、温かいと液体になるものの冷たくなると氷のように固まってしまう性質をもっています。長年油を垂れ流していると、ミルフィーユのように油が頑丈な層になり、パイプの中に太い膜を作るようになります。

油汚れは通常の水では落とせないので、専用の洗浄液で内部を洗い、機械を使ってパイプ内部の洗浄をおこなっていきました。少しずつ固まっていた油が溶けていき、パイプの中が綺麗になっていくのが分かりました。

洗浄前と洗浄後のパイプをお客様に見ていただくと「こんなにスッキリするんですね!」とお客様も感激。スムーズに流れるようになった排水溝を見て、喜んで頂きました。台所詰まりでお困りのお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。