住まいの中で「使えなくなると1番困る場所」第一位がトイレ。お手洗いの水が満足に流せなくなると、いつも以上にストレスを感じるものです。今回は大熊町のお客さまのご自宅で、トイレ詰まりを修理させて頂いたケースをご紹介させて頂きます。 ◇少しずつ復興の兆しが見える、福島の街 坂下ダムや熊川海水浴場など、多くの観光名所が点在している大熊町。美しき日本を思わせる、のどかな風景があちこちに広がっています。東日本大震災が起こったあと、街の至る所は帰宅困難区域に指定されるように。
った今では少しずつ制限が見直されて、街に戻る人たちも増えてきています。「がんばろう東北」そんなスローガンを思わせる、日々前に進んでいる街なのです。 ◇訪れたのは20代のカップルのお住まい 「トイレの水が流れなくなったので、急いで見に来てもらえませんか?」とある平日の夕方に、切羽詰まった感じでお電話をもらいました。タイミング良く近くのお宅で修理の予定があったため、1軒メンテナンスを終わらせたあと現場に急行することに。
ご依頼主のお客さまは、20代の仲良しカップルの一軒家です。 2階建てのご自宅の、2階部分のトイレでトラブルが発生しているとのこと。内部をチェックして見たところ、便器の中の水は急上昇していて、トイレットペーパーや汚物が散乱しています。さらに水を流すと床一面に汚水が溢れそうだったので、まずは内部の水を引き上げることに。床にビニールシートを敷き、止水栓を止めた上で作業をおこなっていきます。
専用のポンプで汚水をくみ上げ、続いて便器の中の汚れを落としていきます。糞尿が積み重なっていると、膜ができてしまい水が流れなくなってしまうからです。ラバーカップと細いワイヤー、タワシなどを使って丁寧に内部を洗浄。ラバーカップで押す・戻すを繰り返していくうちにコポコポという水の音がして、ようやく水が流れるようになっていきました。止水栓を開けてレバーを押し、無事にお手洗いが使えるか最終確認をおこないます。 「さすがプロですね、助かりました」とご依頼主のお客さま。ほっとされた表情を拝見して、お手伝いさせて頂き本当に良かったと安堵しました。