温かいお風呂に入ると、それだけで心理的な疲れが吹き飛ぶもの。何かのトラブルでお風呂が上手く使えなくなると、気持ちが参ってしまうものです。今回は福島県大玉村のお客さまのご自宅で、風呂詰まりを直したケースを紹介させていただきます。
◇台風19号が直撃した、大玉村。 記憶に新しい、2019年の台風19号。小さな村にも容赦なく台風の雨風がおそい、村内に甚大な被害をもたらしました。
水道が流れていないところ、電気が点かないところがあったようで、台風後にはフォレストパークあだたらや金泉閣などの施設で「施設開放」がおこなわれたようです。無料で温かいお風呂やシャワーを浴びれるとあり、多くの村民の方が訪れたとうかがっています。
◇「また使えない…」SOSが届いた一軒のご自宅へ。
台風の襲来から2週間後、とある電話が携帯に届きました。「大雨が降ったら、風呂の調子が悪くって。これで2度目。早く来てもらえませんか?」切羽つまった女性の声に、慌てて現場に急行しました。 山あいにあるクリーム色の一軒家が、お電話いただいたお客さまのご住所です。外には黒い大型犬がいて、しっかり番をしていました。「待っていました。子供が多いので、お風呂が使えないと困るんで…」玄関口に出てきたのは、20代くらいの奥さま。
4人のお子さんを育てるママさんだそうです。 昨晩からお風呂の排水が詰まっているようで、水がまったく流れないとのこと。昨晩は濡れタオルで体を拭いてその場をしのいだようですが、さすがに今夜はゆっくり温まりたいとのことでした。「以前にもこのような事があって…。前回は自分で直せたのですが、今回はさっぱり。とっても困っています。」と奥さま。さっそくトラブルの元を探りにいきます。
風呂のつまりには、色々な原因がありますが、バスタブの排水溝に何か物を落としてしまい、そのまま詰まってしまうケースが多いようです。バスタブ側の排水口のカバーを開けて、内部の詰まりを取っていきます。プランジャーと呼ばれる工具を使い、中の異物を吸い上げていきます。スポスポという音とともに、パイプに収まっていた異物が上に上がってきました。ジェル状の塊がいっぱい、どうやらお子さまのオモチャが詰まっていたようです。 丁寧に取り除き、最後に内部をよく洗いました。「ウチの子のオモチャ…、これから子供によく言い聞かせます」とお客さま。修理後は水は綺麗に流れてくれ、こちらもほっといたしました。